機材の保守、調整をしっかり行い、末永くベストコンディションで使いましょう!^^
 お約束ですが、分解、改造等は自己責任でお願いします。


■ビクセン オートガイダー AGA-1(AGA-1Limited)によるオートガイドノウハウ
     (2008.2.12公開)


  

 ビクセン製オートガイダーAGA-1(左) 2007年末に限定再生産されたAGA-1Limited(右)。
 両者とも機能、性能は全く同じもので、カラーリングが異なるだけですので以降の記事はいずれの
 ユーザーの皆様にも参考にして頂けます。

  なお、当記事はさも自信ありげに書かれておりますが(苦笑)、一人のユーザーの経験範囲内という
 極めて限られた情報に基づいております。 さらに良質な運用や違った意見も当然あるはずです。
 もし皆様がされてそれで旨くいっていれば万事OK!です。 決して鵜呑みにされませんよう
 ご注意ください。


オートガイダーとは何か

 天体写真というと、やっぱり望遠鏡にカメラとりつけて、、 というイメージが真っ先に浮かぶのですが、
 そうなると悩むのが ガイドシステム。

  ご存知ない方へ解説です。  
 暗く淡い天体を写す時、長時間シャッターを開けての撮影となりますが、そのままですと地球の自転で星が
 点に写ってはくれません。 そこで、地球の自転と反対方向にモーター等で星をズレなく正確に
 追いかけ続けるための機材が必要となります。 これを「ガイドシステム」と呼びます。
  北極星付記にある天の北極を軸にして回転する台である赤道儀にモータードライブをとりつけただけでは、
 機械誤差や 大気の屈折による追尾ズレによって星が点に写らないのです。
   (よほど短焦点や短時間だったり、高額な中型以上の赤道儀に例外はありますが)
 そこで、写真を写す望遠鏡とは別にもう1本監視用の望遠鏡を とりつけて(ガイド鏡、ガイドスコープといいます)、
 撮影対象付近の明るい星を視野に入れ、その星が真ん中からずれないようにシャッターが開けている間、
 ずっと見張ります。 この星を「ガイド星」といいます。


  ガイド鏡には、視野に赤いレチクル(十字線)が浮かび上がる暗視野ガイドアダプターや、
ガイドアイピース
をとりつけ十字線の真中にガイド星を載せて、撮影開始し、撮影中少しでもズレたら
即中央に戻すようコントローラーの方向ボタンをひたすら押し続けるのです。 
こうした方法を「半自動ガイド」とか「眼視ガイド」と呼びます。
 すると、一緒にのっかってる撮影鏡もずれずに撮影できる、、そんなシステムです。
 望遠鏡の焦点距離が長くなるほど難しくなります。


  フィルム時代には1コマ撮影するのに最低でも30分はかかりました。 暗闇で寒さに耐えながら、
 ずっとガイドアイピースの十字線を覗きながらプチプチとボタンを押し続けるのは泣ける作業です。

 また、焦点距離が800mmや1000mmを超えたりするとなかなか成功しません。 
 人間の目で監視してボタンを押す動作では正確さがなかなか追いつかないのです。 
 もちろんそれでも成功させる熟練者もたくさんいらっしゃいましたが、本当に辛い作業です。  
 折角星空の下にやってきて、ガイドアイピースの十字線しかみていなかった、、という悲しき状態。
   ならばガイド鏡をCCDカメラに覗かせ、ズレを機械に見張らせて、
 人間の代わりにボタンをプチプチと押し続けてガイドをやらせてしまおう、というのがオートガイダーです。
 


見過ごされてきたAGA-1

  オートガイダーの登場で、写真を楽しむ天文ファンも苦痛から
 開放され、撮影者自身もじっくり星を楽しむことができるようになりました。 また周りの星仲間との歓談も楽しめて、
 本当に有り難い装置です。  ですがオートガイダーも一般の人に手が届くようになったとはいっても、当初は
 安価といわれたものでも20、30万は必要でした。 さすがにこれを購入する人は一部のマニアだけだったでしょう。
 そんな折、広く一般に天文趣味を、というスタンスのビクセンから、破格ともいえる価格で登場したオートガイダーが
 このAGA-1でした。

  登場してから生産中止になる寸前まで、このAGA-1を使用した天文雑誌の入選例が殆どなく、
 まともに使えないオートガイダーなどという噂すら飛び交い、あまり相手にする人もいなかったように思います。
 そしてひっそりと消えていきました。 実際に使ってもいない方から、「そんなもんでは流れて旨くいかんだろう」
 と言われたこともありました。 とにかく比較的最近までAGA-1の風評はあまり良いものではなかったように思います。

  生産中止になってから、ちらほら入選例や成功例がWebで見られるようになってきました。
 (もちろんそれまで果敢に挑戦されてきた方も多かったと思います。) 
 おそらくこれまでAGA-1で好成績を得ていたような類の人たちは、フォトコンテストに応募したりしない傾向の
 方々だったり、ストイックに撮影される方がST4やST5C等の冷却CCDガイダーを使うのが王道となっていた為に
 盲点となっていたのだと管理人は考えています。


   しかしこのAGA-1、実際にツボを押さえて使うならば、かなりの高精度ガイドが実現できる上、
 他のオートガイダーや昨今流行のWebカメラとノートPCを用いたオートガイドとは比較にならないほど
  超簡単!
 な素晴らしいオートガイダーなのです。 WebカメラとノートPCでのオートガイドからAGA-1を知って、その
 簡単さに感動したという方も結構いらっしゃいますから、初心者も視野にいれたビクセンらしい操作性は
 さすがだと思えてなりません。 

  そしてとても省電力。 AGA-1本体は乾電池でも駆動できるほどですから
 ノートPCや冷却CCDガイダーのように電源の心配をあまりしなくて良いのもポイントの一つでしょう。
 海外遠征される一部のベテランから支持される理由の一つです。

 ここから先は直焦点撮影の基本知識をすでに入門書で得ている事を前提に、同機種特有のクセや知っていると
 成功への近道ができるであろう情報を紹介します。  機種特有の些細な工夫や注意すべき点は入門書には
 ありませんから、一人のユーザーの例でも参考に、皆様のAGA-1をフル活用なさってください。  

AGA-1ではガイド鏡ガイドが前提

 

       (管理人のAGA-1システム例。かなり頑丈なガイドマウントを使用しています)

 AGA-1には高感度なCCDカメラを用いますが、ST4やST5CのようなSBIG社の冷却CCDガイダーのような
 高感度というわけには行きません。 これはAGA-1の欠点といえば欠点です。
 このため、より長焦点や高精度を狙うのに究極とも思えるガイドシステムである、
 オフアクシスガイド(オフアキシスガイド)はAGA-1では実用になりません。
   (できなくはありませんが、極めて使いにくく、ガイド星が見つからない場合もあります。
   オフアクシスガイドとは、撮影視野の使わない部分の一部を小さなプリズムで一部拝借し、
   ガイド星とするもので、撮影するカメラの直前の光そのものを用いるために大変正確なガイドが可能となります。)

 また、AGA-1はガイド星を必ずモニターの中央に持ってくる必要がある為に、ガイド星が比較的自由に
 探せるほうが実用的です。 そこでAGA-1の場合にはガイド鏡でのガイドが前提
 とお考えください。
 
  そうなりますと、AGA-1での成功可否はかなりの部分、
 ガイド鏡ガイドがうまくできるシステムが組めるかどうか
に依存している
 と言っても過言ではないでしょう。 ガイド鏡での成功率が高いシステム構築に気をつける点は以下のようなものです。

 1. 赤道儀の搭載重量に余裕をもたせる機材とする
 2. 撮影鏡と、ガイド鏡の関係が撮影中に変化しない強固さ
 3. 撮影鏡の焦点距離に適したガイド鏡
 なかでも熟考を要するのは2です。 ガイド鏡ガイドでの実に多くの失敗例が、撮影中に
 撮影鏡とガイド鏡の位置関係が変化してしまうことが原因になっているようです。
 これは、ガイド鏡では最後まで正確にガイド星を追尾していたのに、なぜか写真の星が流れてしまっている
 という現象として主に現れます。 ガイド鏡からしてみれば、しっかり追尾していたのに、撮影鏡が
 勝手におとといの方向を向いてしまったようなものです。  お互いの関係を変化させてしまう要因としては
 次のようなものが挙げれられます。
 1.ガイド鏡が風によりあおられてしまった
 2.撮影鏡が風によりあおられてしまった
 3.ガイド鏡がたわんでしまった
 4.ガイドマウントがたわんでしまった
 5.撮影鏡、あるいはその取り付けがたわんでしまった
 6.マッチプレート(マルチプレート)がたわんでしまった
 いずれにも共通する問題は、搭載機材に対して剛性が不足している
 という点です。 ガイド鏡ガイドの場合には、頑丈なマッチプレート、頑丈なガイドマウント、
 頑丈な鏡筒バンド、マッチプレートへの撮影鏡の強固な取り付け、ガイドマウントへのガイド鏡の
 強固な取り付けが欠かせません。 特に失敗が多いのはガイドマウントが弱すぎる例です。
 1000mm超の長焦点の場合にはよほど頑丈なガイドマウントでなければ成功は難しいでしょう。
 ビクセンの微動雲台では弱すぎます。 使えなくはありませんが、長時間の露出や、風が吹いている日には
 失敗が続きイライラするでしょう。 また、アリミゾや鏡筒バンドが撮影鏡のサイズや重量に対して強度不足
 の場合にもガイド鏡との位置関係が変化してしまいます。 特に重量のある筒、容積が大きく風の影響を
 受けやすい筒、焦点距離が1000mm以上になるとバンドやアリミゾ周りも油断がなりません。
  ガイドマウントや鏡筒バンドは、ガイド鏡ガイドではお金の掛けどころです。

 また、ガイド鏡が長大すぎる失敗例も目立ちます。 フィールドでは風はつきものです。
 できるだけ風の影響をうけにくくする為には、ガイド鏡の全長を必要を満たす中でできるだけ
 短くし、ガイドマウントをゆがませてしまわないようにできるだけ軽量なものを選択すべきです。
 
  撮影鏡の固定は、ビクセンの場合にはアリミゾ式が標準となっています。 ですが焦点距離が長い場合、
 20cmクラスの容積の大きい筒の場合、そのままでは強度が不足する場合も出てきます。
 必要に応じて、鏡筒バンドをマッチプレートに直接とりつけたり、バンドの固定幅を広くとれるように
 プレートを特注する事も検討して良いと思います。

 このような点を頭の片隅において、ガイドシステムを揃えていってください。
 頑丈にすれば重たくなってしまいますから、赤道儀の搭載重量を越えてしまう心配も出てきます。
 ゆるされた搭載重量の範囲内で、どこを軽量化し、どこを頑丈にするのかのメリハリをつけていくと
 
バランスのよいシステムが構築できると管理人は考えています。

 では具体的にどんなプレート、ガイドマウント、ガイド鏡が選択肢として考えられるのでしょうか?
 管理人の例ですから他にももっとうまい方法がいくらでもあると思いますが、一定の成果は上がっていますので
 参考の一つにでもしてやってください。 できるだけ多くの方にご自身で天体を撮影して頂き、
 リアリティーを感じてもらえたら幸いです。  
 やはり人が撮ったものより、自分で撮ることに意義があると当サイトでは考えております。
 

運用開始までに必要な他の装備 

 AGA-1だけではありませんが、オートガイダーとして運用開始するまでには、あれこれ
 買い揃える必要のある小道具がいくつかあります。 AGA-1運用までに以下が必要です。

  1 高感度CCDカメラ
  2 Cマウントアダプター
  3 液晶モニター
  4 AGA-1が接続できるような2軸モータードライブ
  5 ビデオケーブル1 (CCDカメラ〜AGA-1間)
  6 ビデオケーブル2 (AGA-1〜液晶モニター間)
  7 CCDカメラへの電源ケーブル
  8 AGA-1への電源ケーブル
  9 減光用赤色下敷き
 10 マジックテープ
 11 ガイド鏡
 12 ガイドマウント
 13 マッチプレート(マルチプレート)
 14 AGA-1他を収納するケース

  


 1 高感度CCDカメラ

  

   管理人愛用のWATEC WAT127LH

  AGA-1について言えば、いかに高感度なCCDカメラを用いるかが成果に非常に大きな差を生み出します。
  予算の範囲内で、できるだけ最低照度の小さいものを選択すると精度よくガイドできます。
  AGA-1の精度はかなりの部分が、使用するCCDカメラの感度に依存していると感じています。
  私の友人らがAGA-1を使用しており、カメラをより高感度なものに変えていくのですが、その度に
  ガイドが精密になっていくのを観察しております。 私は超特価だった同社のモノクロCCDカメラを
  愛用しております(最低被写体照度 0.0015Lux)が、さらに高感度のカメラが欲しいこの頃です。

   AGA-1に使用するのは、デジタルではなく、ビデオ出力のあるモノクロの超高感度CCDカメラ。
  カラーのものは感度が低いものが多いです。 
  良く用いられるのは、WATEC(ワテック)社の製品
です。
  これは本来、防犯カメラです。 街頭や敷地のセキュリティカメラのボックスには、よくWATEC社の
  超高感度カメラが仕込まれています。 星明かり程度の暗闇でも人影が写るほどですから相当な
  感度です。 現在入手できる、AGA-1に使えそうなWATEC社の超高感度カメラには以下のようなものがあります。


  
  ■ WAT-902H2 ULTIMATE 最低被写体照度 0.0001Lux 1/2サイズCCD  (特価例 41,580円) 
   ものすごい超高感度です。 少々お値段が張りますが、これからAGA-1用に買うならベストバイです。
   ガイド星ガイドでは、できるだけ撮影対象の近くのガイド星を使うと写野回転(円弧状に流れる)
   のような失敗を防止できますが、その為には近くに明るい星がなくてもガイド星にできる高感度なカメラは
   大変有利です。 またH2はCCDのサイズが1/2インチで、ガイド星を視野に入れやすく使いやすくなります。
   (CCDサイズが小さいとなかなか視野に入れられません。
    フリップミラーで切り替えて簡単に入るものではないです。(入ることもたまにありますが)

  ■ WAT-902H3 ULTIMATE 最低被写体照度 0.0002Lux  1/3サイズCCD (価格例 38,955円)
    同じくWAT-902シリーズですが、こちらは感度は近いものの、肝心なCCDサイズが1/3インチです。
    これではガイド星を視野に入れるのがかなり辛いはずです。 値段も大して変わりませんので
    コレを買うならWAT-902H2 ULTIMATEを選ぶべきでしょう。 外観はH2と同じです。


  
  ■WAT-100N (通称NEPTUNE) 最低被写体照度 0.001Lux 1/2サイズCCD  (価格例 49,140円)
    WAT902系が登場するまでは、AGA-1では定番中の定番だった、ネプチューンです。
    別体になったコントローラでゲインを任意に設定できるのが強みです。 ですが、オートゲインを搭載している
    機種が殆どで、実はコントローラがなくてもガイド星が視野に入ればきっちり捉えてくれるので特に必要ないと
    私は感じております。 感度も最新のものと比べると見劣りします。 安価な出物があれば手を出してもいいかも
    しれません。

  
  ■WAT-120N 最低被写体照度 0.00002Lux!! 1/2サイズCCD  (価格例 92,400円)
    WAT-100Nのさらに超高感度化したような製品です。 しかし強烈な高感度です。
    ここまでいけば、ひょっとしたらオフアクシスガイドもそれなりに実用になるかもしれません。
    お値段も半端ではありませんが、どなたか試してみませんか!?

  
  ■WAT-502BN 最低被写体照度 0.003Lux 1/3サイズCCD  (価格例 17,430円! )
    これは安い! 感度もイマイチですし、CCDサイズも1/3で使いやすくはないでしょうが、このお値段なら
    それを承知でも、予算が限られていれば手を出してもよさそうに思えます。 AGA-1は低価格なのが
    一つの売りでもありますから、結構最近ではこれをチョイスする方も多そうです。
    ただし、存分に性能を発揮させるには、やはりバランスのよいWAT-902H系がオススメでしょうか。

 以上、現在AGA-1に使用できそうなWATEC社の高感度モノクロCCDカメラをいくつか例示してみました。
 ではどこで購入したらよいのでしょうか? もちろん天体望遠鏡専門店でも一部の機種は扱っています。
 が!、さらに良い買い物をするには本来の防犯カメラ専門店が管理人オススメです。
  思わぬ出物にでくわすこともあります。 (私のWAT127LHなど、なんと7800円でしたよ!)

 秋葉原等の電気街が近くにあれば、防犯カメラ専門店があるはずです。いちど物色してみてください。
 また、遠隔地の方は、Webで防犯カメラ専門店を利用しても良いでしょう。
 私はこちらのお店で何度か買い物をしております。 

   アルタクラッセ


2 Cマウントアダプター

  

 1のWATEC社等のCCDカメラは、防犯カメラでは標準規格のバックフォーカスとネジ径を持つ、
 Cマウントという規格になっています。 そこへねじ込んで、31.7、あるいは24.5径のアイピーススリーブに
 変換するのがCマウントアダプターです。 ビクセンからは、これに2.4倍のバローレンズを内臓した
 「2.4倍Cマウントアダプター」という商品が販売されています。 これはガイド鏡の焦点距離が短くても
 2.4倍して使用できる為、ガイド鏡を短くコンパクトにできる利点があります。

  またガイド鏡がマクストフカセグレンのような元々長焦点で暗いものの場合には、バローレンズが
 入っていない、普通のCマウントアダプターを使用します。 BORGから販売されている
 【7511】 31.7→CマウントAD が使用可能です。

 (2.4倍Cマウントアダプターを取り付けた、管理人のWAT127LH) これをガイド鏡のアイピースの
 代わりに差込ます。


 3 液晶モニター
 6 ビデオケーブル2 (AGA-1〜液晶モニター間)

  

  これは通常のポケット液晶TVで十分です。 但しビデオ入力が使えるものに限ります。
  地上波TVのポケット液晶TVは投売りされていたりしますので数千円で用意できるでしょう。
  予算に余裕があれば画面が大きいものが良いのですが、写真のような乾電池で駆動できる
  小型のものですと電源の心配がなくて良い面もあります。 
  TVによっては専用のビデオケーブルが必要なものもありますので一緒に購入してください。

   なお、液晶の画面をそのままフィールドで使うと大変迷惑を掛けてしまうので、
  画面の前に赤い下敷きをカットしたものをマジックテープで取り付ける等して減光対策を
  お忘れなく。
  


4 AGA-1が接続できるような2軸モータードライブ

  

  ビクセンのスカイセンサー、STARBOOK、また改造済みの2軸モータードライブDD-1(おそらくDD-2も)、
  等、ビクセン規格のオートガイド端子を持つコントローラで使用できます。
  DD-1のAGA-1対応改造はメーカーで表立って受け付けなくなったようですので、中古の改造済DD-1を
  探すか、ご自身で改造する必要があるでしょう。 DD-1の改造方法は当HPでも紹介していますので
  自信のある方はトライしてみてください。 
  またビクセンさんにも相談してみてください。ひょっとしたら応じてくれるかもしれません。

  


5 ビデオケーブル1 (CCDカメラ〜AGA-1間)
7 CCDカメラへの電源ケーブル
8 AGA-1への電源ケーブル

  これに加え、モータードライブのコントローラに投入する電源のケーブルも必要で、AGA-1でのシステムでは
  配線だらけになってしまいます。 夜間の設営、撤収、取り回しを考えるとこれは対策しておきたい部分です。
  そこで、5、7、8とモータードライブの電源線を使用時の配置にあわせて1本のハーネスにしてしまうのが
  オススメです。  各所はコネクターでつないでやるだけにすれば配線だらけの状態から改善されます。

  
  写真は管理人が作成したAGA-1用ハーネス。 大変運用が楽になりました。
  作成方法は別記事で紹介します。


 9 減光用赤色下敷き
10 マジックテープ
14 AGA-1他を収納するケース

  AGA-1のLEDランプは、夜間のフィールドで実際に使うとかなりまぶしいです。
  液晶ポケットTVのモニター画面と同じく、赤い下敷きで減光処理しておきましょう。 また、DD-1の緑色のLEDも
  同じように対策しておくと落ち着いて作業できます。

  フィールドでは夜間露がつきます。 AGA-1は結露に弱いので(剥き出しで使うとよく仮死状態になります。)、
  破損を避けるためにもケースにいれての運用が適当です。 透明なケースですと収納したままでもガイド状態を示す
  LEDが確認できるので具合が良くオススメできます。 100円ショップで150円で購入したプラアタッシュです。
  これにマジックテープをはりつけ、AGA-1やポケット液晶TV、モータードライブのコントローラを取り付ければ
  ひとまとめにできます。

  
  


 11 ガイド鏡

   ガイド鏡は撮影鏡の焦点距離がゆるす範囲で、できるだけ全長が短く軽量なものを選択します。
   長い屈折等をガイドマウントに搭載すると、ガイドマウントをたわませてしまったり、
   風の影響を受けやすくなります。 また天頂付近を狙う場合にもガイドマウントが支えられない
   場合があります。 

     管理人は少々重量があってもガイド星の選択幅が広がる明るいガイド鏡を
   使いたかったので、少々口径が大きめで重たいものを使っているかもしれません。
   (ゆえにガイドマウントも頑丈にせざるを得ないのですが、、) CCDの感度を上げて
   ガイド鏡の口径を抑えるほうが利口かもしれません。

   おそらく多くの方が、いったいどのくらいの焦点距離のガイド鏡を入手したらよいのだろうか?
   と悩まれるとおもいます。 2.4倍Cマウントアダプターの使用を前提とするならば、
   管理人の感触では400〜480mmもあれば1300mm程度まで安定してガイド可能です。
   撮影鏡と同じかそれ以上の合成焦点距離が理想ですが、意外に短くてもうまくいきます。

    同じく2.4倍Cマウントアダプターを使用した場合、400mm程度であれば、7X50のファインダーで
   ガイドできてしまうほどです。(焦点距離約200mm) 2.4倍Cマウントアダプターは積極的に
   利用してください。 具体的にはこのあたりのガイド鏡が使えます。

   
   ビクセン A-80S
     ビクセン光学時代に販売されていた「太ドロ80S」や「虎狼」のニックネームを持つ、
     80mm口径、焦点距離480mmのアクロマートです。 ガイド鏡にするのはもったいない
     出来ですが、ポイントは60φの太いドロチューブにあります。
     ガイド鏡選びで失敗する部分の一つに、しっかり固定できないドロチューブが挙げられますが
     このA-80Sは一眼レフを取り付けてもびくともしない大変頑丈な固定ができます。
     管理人が愛用するガイド鏡です。 これにてVC200Lにレデューサを入れた状態での
     デジタル撮影、VC200Lでレデューサなしでの数十分に及ぶ銀塩写真での実績があります。
     ただ頑丈ゆえに少々重量がありますので、頑強なガイドマウントの使用が前提となります。
     管理人はとにかく明るいガイド鏡が欲しかったためこれをチョイスしました。
      現在ビクセンマーケティングで少数ながら販売されていますが、おそらく在庫限りでしょう。 オススメ品です。

   
   ビクセン A80SS鏡筒

     SX赤道儀のテーブルトップ三脚仕様に搭載されている鏡筒ですが、単品販売もあります。
     A-80Sと同じく、強固なドロチューブを持ち、ガイド鏡にこれから多用される鏡筒になるだろうと思っています。
     A-80Sより焦点距離が短くなりますので、長焦点でどこまでつかえるか当方実績がありませんが、
     例えばR200SS程度なら問題なく使えるはずです。

   
   ビクセン MC90L鏡筒

     同じくビクセンから発売されている、卓上電動経緯台のVIPER MC90L(バイパー)の鏡筒部分です。
     ビクセンマーケティングにて単品販売されています。 MEADEのETX90と内容的には同じです。
     小型軽量ながら、1200mmもの焦点距離をかせぐことができます。 が、大変暗いです!
     VC200Lでレデューサを外した1800mmをデジタル一眼で精密に狙いたい場合等の
     長焦点でトライする場合これは有効なガイド鏡になりますが、
     なにぶんにも暗いので、なかなかガイド星が近くで拾えません。
     (短焦点屈折を2.4倍Cマウントアダプターで合成焦点距離を伸ばして1200mm程度にしたのとは
     暗さが段違いです)     より高感度のCCDカメラが欲しくなります。  
      ただ、そのあたりを分かって使うには捨てがたい選択肢です。 Fが長い筒ゆえに、星像が小さくなり
     精密なガイドがしやすいように管理人は感じています。 短いので風の影響を受けにくいのもいいです。
     これを使う場合には、2.4倍Cマウントアダプターは用いず、BORGの【7511】 31.7→CマウントADを
     使います。 下面にカメラネジ、側面にアリミゾがついているのでガイドマウントに取付けやすいです。

  他に、BORGのミニボーグ45EDや、60ED、ミニボーグ50も焦点距離と相談して有用なガイド鏡です。
   これらは軽量な為、ガイドマウントへの負担を軽減できますから愛用されている方も多いようです。
  これなら誠報社等のニューガイドマウントでも問題なく支えられるでしょう。


  いずれのガイド鏡を使うにしても、合成焦点距離が2000mmを超えてしまうと、シンチレーションで星が暴れて
  うまくガイドできません。 経験則から、
  せいぜい1200、1300mm程度の合成焦点距離があれば、殆どの鏡筒はガイドできます。
    ビクセンであればVC200LくらいならAGA-1でも当方、ガイド実績がありますので使えると断言できますが、
  それ以上の場合にはおそらく難しいでしょう。

    カタログスペックからすれば、本来、銀塩で400〜500mm程度の許容スペックですから、
  相当に控えめな表記になっていると思います。 VC200Lなど1800mmです。
  ガイド鏡の合成焦点距離が1200〜1300mm程度で不足となる程の撮影鏡の場合、
   もはやAGA-1の能力範囲を超えていると考えたほうが無難です。 
  ガイド鏡ガイドではなく、オフアクシスガイドが必要ではないでしょうか。

 ご自身の赤道儀の搭載重量や、撮影鏡の焦点距離と相談して決定なさってください。


 12 ガイドマウント

   ガイドマウントはAGA-1の場合やガイド鏡ガイドの場合に最も用心が必要な部品です。
   AGA-1では、ガイド星をモニター中央に導入する必要がありますから、微動付きのガイドマウントが大変便利です。
   ですが、微動付きのガイドマウントで満足な強度を持つものは現在少ないと思います。
   現在最も簡単に入手できる、誠報社のニューガイドマウントや、アイベルのガイドマウントは同じものですが、
   ミニボーグ等軽量小型のガイド鏡でなければ失敗が多発するようです。 特に長焦点の場合にはもっと頑丈な
   ガイドマウントが必要だと感じています。(ガイド鏡の合成焦点距離を稼ぎたい為ガイド鏡が重たくなりがち)

    過去に誠報社から販売されていた、NZガイドマウント、タカハシのガイドマウントなどは、微動がありませんが、
   強固な固定ができて風やたわみごときではびくともしません。 いずれも生産中止になっていますから、
   オークション等で中古を探してみてもよいでしょう。
   
   (ビクセンマルチプレートDXに取り付けられた誠報社NZガイドマウント)

    管理人は、GP赤道儀でAGA-1を使う場合に、誠報社のNZガイドマウントを愛用しています。
   ビクセンのマルチプレートDXには無加工で取り付け可能です。
   ガイド鏡が上ではなく、横にくるので重心を下げられる利点もあります。
   ただし、水平方向にはガイドマウントでのバランスは取れていませんから、アンロック時に
   不意に動かないよう手でささえてやる等の気遣いは必要です。 半クランプして手でトントンと
   軽く叩いて微動させるのが使い方のコツです。

    もし赤道儀の搭載重量に余裕があれば、タカハシのTGM-2はAGA-1ユーザーにイチオシの
   ガイドマウントです。 ガイドマウントのくせに3万以上もして、信じられん!!と最初思いました。
   ですがガイドマウントをケチってはいけないという考えから購入に踏み切りましたが、これは
   すばらしいマウントです。 微動のみですが、ガタが全くありません。 いちいちクランプする
   必要もないので、次々と天体を変えて撮影するような場合に、ガイド星が簡単に入れられます。

    (Webめぐりをしていたら「TGMシリーズは微動があっても 固定ができないから役に立たない」
     というような書込みを見かけましたがご心配なくどうぞ。 実際に使っていくと分かりますが
     ギヤは一方方向に強力に与圧されており、ハンドルを回していないときは常時固定されます。
     構造的にはウォームホイルが土台側、ハンドルはウォームシャフトとなっており、
     でこのウォームシャフトをスラスト方向に与圧することでゼロバックラッシュの
     ウォーギヤとしています。 ギヤのことが分かっている方ならウォームギヤ自体が
     セルフロック作用を持っていることをご存知でしょう。 【2009.3.28追記】 )

    GPD(GPD2)クラスや、SXDならば、その下のTGM-1が搭載可能ではないでしょうか。
   TGM-1は粗動と微動の両方が使えます。 強度はTGM-2より落ちますがそれでも頑丈で使いやすいです。
   友人が使っています。

   
   (管理人がニューアトラクスで使っているTGM-2)
    こちらのガイドマウントは、スターベース扱いのジュラプレートLに、無加工で
    ネジ止めできる穴が空いています。(TGM-1の場合、ジュラプレートS)

   TGM-2のガイド鏡の取り付け部分は標準では
    M8ネジが35mm間隔で2箇所の、いわゆる「タカハシピッチ」のネジ穴が
   あいていますが、この部分を写真のようなオプションのアリミゾ金具と交換
   してしまえば、ビクセンの多くの鏡筒が使えて便利です。 アリミゾでも強度は
   バッチリ。  なお、取り付け方を180度ひっくりかえしてガイド鏡を外側に
   してやれば80mmクラスのガイド鏡も使用可能です。 MC90Lはこのガイドマウントに
   ジャストフィット。


13 マッチプレート(マルチプレート)

   これは赤道儀との接続も考慮しなければなりません。
   ビクセンの場合、おのずと、同社のマルチプレートDXを選択される方が多いでしょう。

   
   アルミダイキャスト製で、多数の穴、ネジ穴があいており大変便利。
   しかもかなり頑丈です。 
    R200SSやVC200Lのような20cmクラスの大柄な鏡筒での撮影には
   バンドの固定幅が足りない為オススメではないのですが、それ以下の鏡筒
   であれば快適に使用できます。 幅の倍くらいあるマルチプレートを販売してほしいと思います。

   
   管理人がGP赤道儀でAV102SS等の撮影に使うマルチプレートDX他。
   同社のプレートホルダーSX(アリミゾ金具)が無加工で取り付け可能です。
   ただし、アリミゾ一個でたわみなく固定できる範囲には限界がありますから、あまり大柄な
   筒や長焦点の筒には辛いものがあります。 プレート自体の強度はすばらしいものです。

   
   裏側には、しっかりした作りのスライドバー(アリガタ金具)が取り付けられており、
   GP(GP2)赤道儀、GPD(GPD2)赤道儀の他、SX、SXD赤道儀のアリミゾ金具で挟んで取り付けます。
   ここの取り付け方で左右のバランスをとることもできます。


   
   ニューアトラクスで管理人が愛用する、タカハシのジュラプレートL

   同社の頑丈なガイドマウントTGM-2がジャストフィットです。
   このプレートの良いところは、R200SSやVC200Lのような大柄な筒の場合、
   一般のアルミ製プレートで10mm程度では強度が不足しがち(15mm厚ほどは欲しいです)
   なのに対し、12mm厚でもジュラルミンゆえに大変堅く、まったくたわみません。
   しかも、アルミに対して大変軽量なので搭載重量に余裕をかせぐことができます。
   また、幅もありますから、鏡筒バンドの取り付け幅を広くとれますし、アリミゾ金具を
   直列に2つ並べて取り付けるエニョール式(笑)「ダブルアリミゾ」(管理人が勝手に命名)
   が使えます。

   
   (タカハシジュラプレートLでのダブルアリミゾ。)

   ビクセンの汎用スライドバーと併用することで
   バンドの取り付け幅を広く取ることが可能となり、R200SSのような大柄な筒でも、アリミゾで
   難なく保持することができます。 VC200Lでも、銀塩の場合にはレデューサなしで、
   デジタルの場合にはレデューサ付きでならば、このダブルアリミゾで実績があります。
    電気ドリルでジュラプレートLに穴を開け、ハンドタップでネジ穴をきって取り付けました。
 
    ニューアトラクスには、「アトラクスGPプレート」という変換プレートを用いると、
   このプレートの長穴に無加工で取り付け可能になります。
    アトラクスGPプレートは、M8ネジが35mm幅で2箇所のタカハシピッチに変換するプレート
   なので、ビクセンのプレートホルダーSXの取り付け(これもタカハシピッチ)の他に、
   このようなタカハシ製のプレート類の多くが使えるようになります。
    ビクセンファンですが、タカハシのマッチプレートやガイドマウントの出来には惚れ惚れします。
   ビクセンの弱いところです。

   加工が必要となりますが、同ジュラプレートLは大きさのわりに軽量ですので、GP系やSX系に
   使ってみるのはどうでしょうか。 裏側に汎用スライドバーをとりつけてやればこのプレートも
   GP,SX系にも使えるようになります。 ガイドマウントはTGM-1用に穴を追加すればバッチリです。
    特注のアルミプレートを買うくらいならば、このプレートは格安だと思いますがいかがでしょうか。

  マルチプレート周りは、ガイドシステムのノウハウが現れる部分です。
  全面的に公開致しましたがお役に立つ部分がありましたでしょうか。

  また、鏡筒バンドの上部にプレートを渡し、そこにガイド鏡を載せる「親亀小亀方式」も優れた方法です。
  利点は、撮影鏡がたわめば、撮影鏡に載っているガイド鏡もいっしょにたわむので事実上無視できる
  事でしょう。 ただし重心が上がるのと、直付けされたガイド鏡はガイドマウントを用いずに、
  CCDカメラを接眼部のイメージサークル内で動かしてガイド星を探す「イメージシフト」が親亀小亀式の
  常套手段ですから、AGA-1の場合ガイド星を見つけにくいかもしれません。


AGA-1運用のコツ

  ここまでで、AGA-1のガイドシステム構築の情報をお伝えして参りました。
  ご自身の狙いに沿うようなガイドシステムを構築されましたら、いよいよ運用開始です。
  機材がうまく選ばれていれば、半分は成功したようなものです。
   では運用ではどのあたりが精度よくガイドさせるのに注意すべき点なのでしょうか?


1.赤道儀のバランスを徹底的にとること。
2.搭載重量に余裕をもたせること。
3.赤道儀のバックラッシュをよく調整しておくこと
4.あまり明るいガイド星は使わない
5.できるだけ撮影対象の近くのガイド星を用いる
6.極軸はしっかり追い込む
7.モニターの水平線と、赤径軸の動きをしっかり並行にあわせる。
8.赤径方向に左右に動かしてみて、モニター上で赤緯方向にずれていく場合成功しない。
9.子午線をまたいだら、一度リセットしてキャリブレーションをやりなおすこと。
10.DD-1(DD-2)での送り速度はX1.5。 ガイドが追いつかない場合にはX2も試す。
11.スカイセンサーを用いる場合には、バックラッシュ量は0(ゼロ)になっていることを確認する
12.PECとの相性はあまりよくないのでOFFにして試してみる.
13.補正ランプが頻繁に点滅する場合、バランスを確認し、極軸を合わせなおす。


  これまで使ってきて思い浮かぶ点を列挙してみました。
  失敗が絶えない方、8番でひっかかっていませんか? この現象に陥る方、大変多いです。
  原因は、主に赤道儀の赤緯方向のバランス崩れと、赤緯軸のウォームギヤバックラッシュ量が大きすぎる為です。
  この状態では短焦点の場合気になりませんが、R200SSやVC200Lのような筒になると星が流れます。
  メーカーに返送して調整してもらうか、ご自身で調整してください。 返送する場合にはその旨をよく伝えて
  調整してもらいましょう。

  13番はAGA-1を使い込んでくると、体感的に気付くようになるものです。
  ランプの点滅具合で、バランスくずれているな、とか、極軸がずれているな、、というのが分かります。
  主に極軸がずれている場合には、点滅の方向が偏っています。
   調子が良いときには、頻繁に真中に緑のランプが点灯します。 風がふいてもいないのに、
  中央の緑のランプが殆ど点灯しないような場合には、上のポイントを見直して原因をツブしていってください。

   4はガイド精度に重要です。 明るい一等星をつかうよりも、モニターで確認できる、できるだけ暗めの星を
  つかったほうが精密なガイドができているように感じます。  明るさというのは正確さに欠くかもしれませんね、
  おそらく、星像が小さくなる星を使う、というのが正しいのでしょう。 F値の長いガイド鏡を用いた場合、明るい星も
  暗くなりますし、星像は小さく結ばれますからそういえます。  撮影した星像がボテッと肥大するような場合には
  可能であればもっとモニターで小さく写るガイド星が使えないか試してみてはいかがでしょうか。

  以上、管理人が愛用する範囲内で、AGA-1の様々な情報をお伝え致しました。 皆様もAGA-1でグリグリガイドして
  綺麗に撮れましたら当HPの掲示板でお披露目してやってください^^


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