機材の保守、調整をしっかり行い、末永くベストコンディションで使いましょう!^^
 お約束ですが、分解、改造等は自己責任でお願いします。


■ビクセン ニューアトラクス ロータリー接点清掃 (2008.1.2公開)

  しばらく前、何度やってもガイドがうまく行かない時期がありました。 購入当初(メーカー放出品の中古ですが)失敗皆無で
 絶好調だったアトラクスが、ある時から順調にガイドしている途中「シャクッ」と音がし、ピクリと 動きが一瞬跳ぶのです。 
 もちろん写真はアウト。 輝星のみ鍵穴のように星が伸びたように写ったらアトラクスの 場合この現象によることが多そうです。 
  原因はロータリー 接点の接触不良です。 定期的なメンテナンスが必要な個所 でしょう。 
 この部分はメンテナンス性がとてもよく考えられており、すぐに掃除できるようになって います。 

 極軸望遠鏡の枠下部に2本の六角穴ボルトがあり、 それを緩めれば、赤径軸稼動部根元(前面)の外装が外れ
 接点が露出します。  
  

  結構汚れていました。 ブラシ側は接点復活剤で清掃します。
 このままでは赤径軸はまわせませんから、コチラの記事を参考にして、赤径軸のウォームシャフトを
 駆動するモータードライブ側のスパーギヤを外してやれば、手で赤径スパーギヤを回すことが
 できるようになります。

 ロータリー側は樹脂の土台にミゾがあり、リング状の金属接点が交互に入った構造。
 溝はV断面になっていて上から押し付けると溝の片側にある金属接点に当たるに なっています。
 こちらは綿棒や爪楊枝でよごれを取り除き、グリスアップ されていないのでシリコングリスで対策します。
  
 ひょっとしたら汚れを嫌い、グリスを避けたのかもしれませんが私は気になるので、
 樹脂パーツを侵食しにくいシリコングリスで潤滑、防湿、防酸化を狙います。

  対策後、問題の現象は解消。 
 1800mm直焦点20〜25分でガイドエラー なし。10枚中10枚成功です。  
 アトラクスユーザーの方は、時々お掃除が必要な個所なのかもしれません。
 配線が這いまわったり、エンコーダが突き出したりせず、取り回しが大変良いのでロータリー接点は
 大歓迎ですが、プラネタリウムの投影機のスリップ接点も定期清掃するくらいですから(あれはカーボンブラシですが)
 アトラクスも同じですね。



 


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