機材の保守、調整をしっかり行い、末永くベストコンディションで使いましょう!^^
お約束ですが、分解、改造等は自己責任でお願いします。
■GP/GP2赤道儀 分解清掃 (2008.1.1公開)
多くの方が愛用している軽量で案外使い手のあるビクセンGP(GP2)赤道儀のオーバーホール手順をご紹介致します。
長く使ってきてグリスが固くなったなぁ、、という方、どうもこのごろカクカクする、、そんな時は要整備です。
ビクセンはかなり良心的な価格で整備に応じてくれますので、心配な方はメーカーに返送されることをお薦めします。
リスク覚悟で、納得がいくまでチューニングしたい、という方ご参考になさってください。 写真の手順でひたすら分解していきます。
あとは古いグリスをパーツクリーナーで除去し、
新しいグリスを各所に塗って組みなおします。
グリスは二硫化モリブデングリスを高負荷部分に、
そうでない部分には石鹸基グリス等を、
と場所により使い分けたり、モーターオイルで溶いて硬さを
調整するなどのテクで
使用環境にあわせた潤滑が 得られるようにします。
バックラッシュの調整は、 ウォームブラケットに入る、ウォームシャフトのスラスト
方向と、
ブラケット背面の3つのネジで平行に、当たるよう
、かつガタがほとんどわからなくなるギリギリで
動きがスムーズ になる場所を探す。
中央のネジで押しを強くすると バックラッシュは増大し、押しを緩めて、左右のネジで引きを多くすると
押し付けが強くなりバックラッシュは減少するが
やりすぎるとウォームホイルにウォームシャフトが
擦り つけられて回らなくなるので押し引きをうまく調整する。
ある程度決まったところで、この3本のネジと垂直に交わる
左右の固定ネジで位置を確定させるが、
これを閉めると 大抵バックラッシュが減少方向に向かうのでスムーズに
回らなくなる。
そこでまたすこしゆるめて、3本のネジの
中央の押しネジをすこし押し込み、再度くりかえす。