機材の保守、調整をしっかり行い、末永くベストコンディションで使いましょう!^^
 お約束ですが、分解、改造等は自己責任でお願いします。


■ビクセン ポルタ経緯台 簡単強化法   (2008.1.6公開)


  

  気軽な星見にとっても便利なビクセンのポルタ経緯台。 初心者の方から眼視でやり込んでる方、写真撮影中の観望と
 1台は持ってる、、という方も結構いらっしゃるように思います。

 これまでの多くの経緯台と比べて剛性も格段に上がりました。 しかし高倍率で惑星を見ようという場合、
 ピント調整や風で視野がぶれて大変というビギナーの声もあります。 慣れている方は「こんなものだろう」と
 納得してしまうかもしれませんがガッチリしているに越したことはありません。 架台部はかなり頑丈なのですが
 三脚がやわいのが原因です。

 そこで登場するのが、昔のビクセン製品には必ずついていた「三角フレーム」(三角板、アクセサリートレイ)です。
 ビクセンマーケティングさんに以前問い合わせたところ分けていただくことが出来まして、その後継続的に需要があるようで
 オリジナル商品のコーナーで販売してくれるようになりました。 
 今回ご紹介するポルタの他、GP、GPD(GP2、GPD2)に用いるAL三脚、HAL三脚やアトラクスに用DP三脚にも
 使える便利な小物です。 すでにお使いの方も多いと思います。

 https://www2.vixen-m.jp/marketingshop//webshop/original/1000062.jsp

 今回ご紹介するのは、この三角フレームのポルタへの取り付け方法です。  三脚の開き止めを見ると、半ばほどになにか
 取り付けできそうな長穴が空いています。 ですが開き止め中央の部品が出っ張っておりこのままでは装着できません。
 ひっくり返して付けるだけ! 簡単です^^  常識ですが、鏡筒を必ず外して、台を床にねかせて作業してください。

  

  

  取り付けると機動性がイマイチになるのですがベランダに出すだけならそのまま部屋に置いておくのも
 いいですし、難しい場合は蝶ネジ外すだけです。
 蝶ネジは移動時に紛失しないようフィルムケースに 入れています。  

 三角フレームを取り付けただけでも風やピントあわせによる振動がかなり 軽減できるのですが、
 三脚根元の3つの六角穴ボルトを レンチできっちり締めると剛性が段違いです。  
 なお、三脚根元のパーツ、樹脂製なので(昔から樹脂  でしたっけ、、)あまり締めると破損するかもしれません。  
 ご注意を。

 ポルタの名前の由来でもあるポータビリティが三角フレームを取り付けると少々犠牲になるのが諸刃の剣なのですが
 じっくり腰をすえて見ようという時や惑星を観望する際には驚くほどの効果があります。 是非お試しください。

 なお、冒頭の写真についておりますフレキシブルハンドルクランプレバーも便利ですのでお薦めです。
 フレキシブルハンドルが位置によって当たる場合には、固定ボルトをイモネジと交換すると当たらなくなります。

 

■強化その2

  これでもまだ剛性が足りないという方へオススメなのが、三脚架台を挟んでいる三脚末端の部品を交換することです。
 実は私が最初に購入したポルタはこの部分はダイキャスト製だったのですが、今の2台目は樹脂になってしまい
 イヤなところがコストダウンされています。 こんなところを樹脂で作ってはマズいだろう、、と思いました。
 そこで、GP用の金属製パーツが入手できましたので交換します。 

  

  三脚架台は単品販売がありますので発注しました。 これでGPとポルタで交互に使いまわしができます。
   この部分を金属製のものに交換したら、即体感できるほど劇的な効果がありました。
  金属製のパーツが入手できない場合には、オークション等で叩き売り状態のGP用AL三脚をポルタ用として
  手にいれてもいいかもしれません。 ただ一部の情報によるとGP用でも末期のものはこの部分が樹脂に
  なっているものがあるようです。(管理人は未確認ですが) 確認されてから手にいれるとよいでしょう。
  GPには弱いけどポルタにはグッドなGP用旧AL三脚かもしれません。 もちろんGPをお持ちの方が
  HAL三脚をすでに所持されているならば、ポルタ用カメラ三脚アダプターと、雲台アダプターをかませてやれば
  恐ろしく頑丈なポルタとして使うことができます。

  

   

  ポルタ用カメラ三脚アダプター

   

  雲台アダプター


  上記2パーツはポルタ本体の価格がたいへん安価であることを考えると、やや高いかな、という印象ですが
 大型のカメラ三脚にとりつけて使う事もできますし、GP用の各種三脚が使えたりしますし、使い方の巾を
 大きく広げてくれる部品だという感想です。 やや大きめの鏡筒をポルタに搭載される方などには
 GP用三脚と併用でオススメだと思います。 ただ、HAL三脚を入れてやると、こんどはアーム自体のしなりが
 気になってきます。(それほど下がガッチリするという事です) この部分の補強は今策を考えているところです。


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