機材の保守、調整をしっかり行い、末永くベストコンディションで使いましょう!^^
お約束ですが、分解、改造等は自己責任でお願いします。
■ビクセン G-R200SS、VC200L兼用フードの自作 (2008.2.13公開)
遠征観望、撮影では結露が付き物。 特に反射系の鏡筒では筒先近くにある斜鏡がまっさきに
食らってしまいます。 ヒーターを仕込んでもよいのですが、正直面倒です。 最も効果がある対策は
露よけフード(デューキャップ)の装着です。 撮影中に迷い込んできたクルマのヘッドライトから
ガードしてくれたり、コントラストが高まったりします。
メーカーからも20cm用のフードが販売されていたり、販売店からも出来のよい既製品が提供
されておりますが、簡単なものですので自作も可能です。 複数の鏡筒を持っている方など、
それぞれ用にそろえていたら破算しちゃいますね^^; 既製品ですと4000円くらいはするはずですが
自作すれば2000円もせずに2個以上作成できます。 つまり1個1000円くらい。
ちいさいものならもっとやすくできますし、自分なりの工夫もできますから自作もいいですよ。
ビクセン純正のものも、R200SSとVC200Lで兼用できるようになっていますが、今回ご紹介する自作品も、
双方で兼用できるように形状が考慮されています。 特に、ファインダー脚が通常品より前方にあるG-R200SSや
R200SS('F)のような一時期販売されたスチール鏡筒仕様のR200SSに対応させてあります。
長さは数年試して結露が効果的に回避できる範囲で、できるだけ風の影響をうけにくくなるよう
短くしてありますから、実践的なサイズだと思います。(いくつか作成してどんどん短くなっていきました)
ポリプロピレンシートの内側に、黒色のつや消し植毛シートをはりつけ、鏡筒の接触面には家具の滑り止めを
数箇所にとりつけ、自重で斜めになりにくいように工夫されています。 まきつけるようにして鏡筒に装着し
マジックテープで取り付けるだけです。 合わせ位置がわかりやすいように、黄色いビニールテープで位置決め線が
マークされています。 材料は以下のとおりです。
元の材料:PPシート(黒) 680円
植毛シート(粘着シート) 1180円/1M
マジックテープ(粘着テープ付き) (大) 100円
家具の滑り止め(黒) フリーカットタイプ
PP(ポリプロピレン)シートはホームセンターの素材売り場(プラ板や、銅板等を売っているような場所)、
黒色の植毛シートはカッティングシートコーナーにあります。 なければ数件のホームセンターを
回れば手に入りますよ。 PPシートはカッターやハサミでカットできますから、下図の一例のように
ご自身の鏡筒のサイズにあわせてカットして、内側に植毛シート、合わせ面にマジックテープを
貼り付けます。 鏡筒の接触位置には、ずれないようにすべり止めを貼り付け、鏡筒に
一度とりつけてみます。 しっくりきたら、その位置で目立つ色のビニールテープ等で
合わせ位置をマークしてやれば次回から使いやすくなると思います。
単位はミリ。 あいかわらず適当な図です。(苦笑)
上の写真が内側。 植毛シートでつや消しになっています。 鏡筒付近には
数箇所滑り止めがさらに貼り付けてあります。
下の写真は外側。 黄色い線の右側に3箇所ほどマジックテープがはりつけて、
巻きつけ固定できるようになっています。
素材は、PPシートの他に、キャンプで使う銀マットも具合のよい素材です。 いろいろお試しください。