機材の保守、調整をしっかり行い、末永くベストコンディションで使いましょう!^^
 お約束ですが、分解、改造等は自己責任でお願いします。


■ビクセン VC200Lでガイド鏡ガイドでのガイドエラー克服の小技集

(2008.2.15公開)


 タイトルの如くの記事です。 管理人のVC200Lとの格闘の記録でもあります。
 故にもっとスマートで安価な旨い手があるかもしれません。 同機材愛用者の皆様、こんなのもある、
 程度に愛用の糧くらいにしてもらえれば幸いです。 もっと安価でうまい作戦で戦果を上げられた方、
 ぜひわたくしめにも教えてください。


 結構お悩みの方、多いと思います。 ビクセンのVC200Lでの直焦点でガイド。
私も最初はビギナーズラックなのかあまり苦にならなかったのですが、ある時から全然ガイドが決まらず
原因究明に3回ほどの遠征を無駄にしました。 当初銀塩でVC200Lにて直焦点なんて時代に逆らうようなことを
やっておりましたが、そのお陰もあってずいぶんこの鏡筒のガイドを難しくさせている原因も理解できた気がします。

 デジタルであれば比較的短時間で露出が完了するので、随分と敷居は低くなっているはずです。
ですが管理人はデジタルに着手し、調子にのってレデューサを外したあたりから第二の苦戦が始まりました。
 今はもうこの筒のクセも、自分が楽しむ範囲内では随分把握できているように思いますが、
この筒と格闘する事に疲れた方にでもその情報をお役立て頂ければと思い書いてみました。

 私としてはその苦闘のプロセスこそが趣味の醍醐味だと思える面もあるので、自力で脱出するヨロコビを
味わいたい方はご覧にならないほうがいい記事かもしれません。(笑)

 

 さて、まずはこのVC200Lという筒の性格について、結構多くの購入者の方が勘違い
されているようですので少し書いてみます。 かくいう私もその一人だったことをお断りしておきます;;
逆に、この筒の素性を理解した上で使うならば、大変素晴らしい活躍をしてくれます。


VC200Lの写真での用途は小さな系外銀河か惑星状星雲に限られる

 カタログを見ると、この筒を手に入れればいかにも凄い天体写真が撮れるんじゃないだろうか、、
と思えてしまいます。 実際そう思って購入された方も多いことでしょう。 
 結論から申し上げますと、この筒、本当に素晴らしいです。
 でも評価は二分されます。 これはいい!!という方と、最悪じゃん! こんなんならR200SSでも買ったほうがいい!
 という方と。 中間がないのです。 どうやらこれはガイドが決まれば最高、ガイドがあまりに困難なので最悪
 こんなところではないでしょうか。 それともう一つ。 この筒の性格を理解しないで買ってしまった方。
  当HPの天体望遠鏡の選び方でも少し触れておりますが、画角を意識できていなかった初心者の方が
 その写野の狭さに閉口するという話も結構目立ちます。 
 この筒の素性をもうちょっとカタログで明記したら良いのにと私も思います。 
 そうです。この筒は言うならば

  「プアマンズ・対系外銀河砲」

 とでもいいましょうか。 「プアマンズ」というのは少々ブラックユーモアがかっておりますが、

 この筒は直視径が小さい系外銀河や、惑星状星雲のようなちっちゃなターゲットを、
 ガバッと
強拡大して狙うような使い方で一番威力を発揮します。  

 R200SSを迫撃砲とするならば、VC200Lはスナイパーライフル。 精密射撃が求められます。
  その為おのずと焦点距離は長いものが必要で、今時であるならば冷却CCDカメラを取り付けて
 大暴れするような鏡筒です。
  そのような筒となるとタカハシのBRC250(\1,144,500)やASTROSIBの250RC(\680000)といった庶民には
 信じられない価格のリッチークレチャン系が出番となりますが、このVC200Lは準リッチークレチャンなのに
 16,7万で買えてしまう恐るべきコストパフォーマンスの系外銀河砲なのです。 もっとも口径も作りの凝り具合も
 全然ちがいますから比較する事に意味があるのか分かりませんが、この価格でこういう光学系を作ってくるあたりは
 庶民の味方ビクセンといわざるをえません。 いい意味でのプアマンズなのです。

  このように、VC200Lの写真での用途はかなり限られます。VC200Lの好適ターゲットは、
 小さな系外銀河や惑星状星雲です。 眼視用途ではなかなか幅広くつかえるマルチな筒ですが
 写真では相手が限られる、どちらかというとかなりマニアックな筒な気がします。
 活躍するのは主に春の系外銀河シーズンになるでしょうか。
 

●長焦点でのガイド撮影は下半身に費用がかかります
 

 VC200Lのような1000mmを超える撮影鏡、特に2000mm近くなるとガイドが格段に難しくなります。
 VC200Lはレデューサを装着すれば1260mmとまだなんとかなりそうです。 しかしレデューサを外せば
 1800mm、これはかなりの難物です。 GP赤道儀ではよほどのテクニシャンが工夫を凝らしてやらないと
 不可能でしょう。(しかも普通のことでは不可能です) 。GPDでもかなり経験を積んだ方が工夫をこらして
 初めて成功できるスレスレという感触です。 
  VC200Lで写真をそこそこ楽しむならば最低でもタカハシEM200か、今時であればビクセンSXD、
 できればニューアトラクスクラスは投入したいところです。

  VC200Lで直焦点撮影を存分に楽しむには普通
  赤道儀にかなりの投資が必要です。


  長焦点での直焦点は、かなり費用のかかるカテゴリーということだけ覚悟してお進みください。

 VC200Lは比較的軽量な部類の鏡筒ですが、ガイド鏡でガイドする場合には頑丈なマッチプレート、
 頑丈なガイドマウント、合成焦点距離の長くとれるガイド鏡等、強度を上げるために搭載重量は
 意外にもかさんでしまいがちです。 また、焦点距離が長いゆえにたわみによるズレもすぐに「流れ」
 として出てしまいますし、風がそれなりに吹いていればもうマトモに撮影できません。
  そうなると搭載重量が大きく、多少の風ごときではビクともしない下半身が必要になってしまいます。
 こんなことなら筒を買いなおしたほうが安く上がる、、、という場合そうしたほうが多分いいです。
 そう思ってしまう場合には、この筒の得意とするターゲットを狙うという目的とおそらく違う期待を
 その方は描いていたにちがいないのですから。

●俊敏な反応ができるパワフルな赤道儀

  ここまで読んでこられても、まだやってやる!という方、きっとお仲間です。
 そしてこの筒でなすべき事を十分理解されて挑んでおられることと思います。
 では結局どうすればうまいことガイドできるのか?

  まずはこの筒でスマートに決めるならば、オフアクシスガイドを検討すべきだろうという点があります。
 おそらくコレが「正解」です。 ガイド鏡のたわみもなく、赤道儀のガイドエラー以外の要因を
 排除できる上に、もっとも精密なガイドが可能でしょう。 マトモに考えればこれが究極のソリューションです。
 ただし、WebカメラやAGA-1のような庶民派オートガイダーではオフアクシスガイドにはカメラの感度が
 低すぎて実用になりません。 となりますとおのずと冷却CCDガイダーを使うことになります。
 ここを見にこられるようなお客さんは高額な冷却CCDガイダーなど考慮されていないと思います。
 私もお金があったら買ってます;;

  となりますと、いやおうなくガイド鏡ガイドに落ち着かざるをえないわけです。
 しかもやたら精密なガイド鏡ガイドです。 
 ここはガイド鏡ガイドが得意!?のプアマンズの底力を発揮せねばならないでしょう><

  いずれのガイド方法としても、このクラスになると焦点距離が長いですから
 ちょっとしたガイドエラーもすぐに流れとして写ってしまいます。 ではどうすればよいのか?
   ズレたらすぐにもどせる俊敏さです。

 方向ボタンを押してもすぐに反応する赤道儀でなければこのクラスのガイドは困難でしょう。
 ということは、、、そうです。 赤道儀のバックラッシュを徹底的に調整しておくこと
 まずは重要です。 特に赤緯方向のバックラッシュは、影響が出やすいので念入りに追い込みます。

 
 (ニューアトラクス赤緯軸調整の様子)

 ニューアトラクスのバックラッシュ調整方法は当HPでも紹介しております。
 参考になさってください。 他の中型赤道儀や頑強な小型赤道儀でトライされる勇気ある方も
 しっかり調整された赤道儀は最高の武器となります。 じっくり性能を引き出してやってください。
 手でスパーギヤを回して重たくならない範囲で、ガタが殆ど感じられない位置があります。
 ですがほんとうに微妙なのでじっくりやらないとなかなか出ないかもしれません。 
 がんばってくださいませ! うまくいけばボタンをおしておどろくほどすばやく反応するはずです。
 これなら眼視ガイドも楽勝だ、、と思えてしまうほどに調整できていれば半分成功が見えています。
 
 もちろん俊敏に動作するには、トルクも必要ですので「パワフル」と書いてありました。
 通な方はモーターのギヤヘッドやスパーギヤのギヤ比を変更する等してトルクアップされているようですよ。

●正確な極軸合わせが必要

  このくらいの焦点距離になってくると、極軸望遠鏡でサッとあわせたくらいでは旨くいかない事が
 多くなってきます。 旨くいってしまうこともありますがきっとたまたまです。 
 実際の星を使って、極軸を正確に追い込むとグッと成功率がアップします。 レデューサを
 外して1800mmで狙う方、銀塩で30分以上やろうという方は極軸の追い込みを実施してみてください。
 昔からされている方ならご存知かと思いますが、極軸の追い込みにはレチクル入りのガイドアイピースを
 使います。

  (ビクセン Or12.5Reticle)

 暗視野照明付きのガイドアイピースを撮影鏡にとりつけます。 撮影鏡にはすでにカメラマウントがはまっている
 はずですから、カメラを取り外し、その代わりに「対象確認アダプター」をとりつけ、アイピースをはめます。
 まずは方角の追い込みから。 南天の南中寸前の星をレチクル中央にのせ、一度モータードライブをOFFにします。
 すると星は流れていくはずです。 流れた方向が西だとわかります。 視野のフチまでいったらモーターを再びONにし
 ガイドアイピースをまわして、レチクルの1本をその星にのせれば、十字の1本は東西方向(赤径軸)に並行になった
 ことになります。

  レチクルの1本を赤径軸にあわせたら再び星を中央にもっていき、そのまま5分ほど放置します。
 どうでしょうか? 上か下にずれていませんか? そのズレが、極軸の方向のズレです。 

 
 
北に上がっていくなら,望遠鏡は西を向きすぎ。南に下がっていくなら望遠鏡は東に向きすぎているので
 それぞれ逆向きに修正します。 


 

 ややこしいですね。 面倒だったらあまり考えず、

 南天の星をガイドして、南北にずれないように極軸の方向を調整する 
 くらいに覚えておけば体感的にやれちゃいます。 ズレが逆転したら行き過ぎとわかるはずです。
 ただ時間を無駄に食いますけどね(苦笑)

 次に高度の調整です。
 こちらは西の空の、天の赤道付近の星を使います。
 おなじようにガイドアイピースの視野にいれ、一本のレチクル線を赤経方向に並行にしてください。
 しばらくガイドしておなじく南北のズレをみます。 どうですか?
 そのズレが高度のズレです。 

 

 もし北にずれたなら高度が低すぎます。 南にずれたら高すぎです。
 それぞれ逆向きに補正します。 

 

 おなじく覚えられなかったら

 西の天の赤道付近の星をガイドして南北にずれないよう高度を調整する
 くらいに覚えておいてやったらなんとかなります。

 もし東西方向に流れる(長時間みていると行ったり来たりする)というならば、それは送り速度のムラですから
 赤道儀のピリオディックモーションを目で確認したことになります。 あまり大きくないといいですね^^;
 方向、高度ともにズレを見るのは南北方向だけです。 最悪これだけでも覚えておきましょう。
 忘れてもなんとかなります。

 この作業を交互に数回くりかえし10分くらい放置してもピタリと真中から動かなくなればかなり正確に
 極軸は合っています。 こう考えると、極軸望遠鏡での極あわせがいかにアバウトだったか実感できるはずです。
 長焦点ではこんな差も流れとなって出てしまいますから神経を使いますね。

●長焦点のガイド鏡ガイドはたわみとの戦い

 ばっちり極軸も追い込みました! でも流れるんです、、;;  お気持ちお察しします。私も散々流れました。
 もうこれは、どこかがたわんでいる以外に考えられません。 オートガイダーはエラーもなくぴったりガイド星を
 モニターの真中に保持しているのに、ガンガン流れる。

 流れる原因を特定するのにもガイドアイピースは役立ちます。

 例えばAGA-1でガイドして、モニターは中央にガイド星をとどめているでしょう。
 カメラをはずして、極軸合わせと同じく適当な星をガイドアイピースの中央にいれて、
 オートガイドさせて10分程放置します。 するとどうでしょう、、、
 AGA-1のモニターでは中央を射抜いているのに、ガイドアイピースの中央にあるはずの星が
 ズレているではありませんか!

  これはガイド鏡と、撮影鏡の向きの関係が、撮影中に変化してしまったからに他なりません。
 でもどっちがゆがんだのでしょうか? 
 もしガイドマウントがゆがんでも、正確に追いかけますから、ガイド鏡からすれば、自分が向きを変えてしまったのに
 撮影鏡が勝手におとといの方向を向いたと勘違いしているような現象です。  
   普通ならばこちらが主な流れの原因です。 しかし用心深い天文ファンはガッチリしたガイドマウントか、
 ガイドマウントが支えられる軽量なガイド鏡をチョイスしていることでしょう。 
 すでにガチガチのガイドマウントにしているのになぜか流れる、、、。
 もし他の筒でやっても流れないのに、VC200Lにしてヒドく流れる!というならば疑うべき犯人は、、、
 そう、これがVC200Lのガイドを難しくさせている元凶です。

  油断していた撮影鏡自身の足元がゆがんでしまうのです!

  いろいろ試してどうもコイツがあやしいと気付くまで随分時間を無駄にしてしまいました。
 しかしようやく犯人をつきとめた刑事のようなヨロコビでもあります(笑)
 VC200Lに装着されているアリガタレール(アタッチメントレール)の取り付け部分が鏡筒の太さや重量に対して
 弱すぎるのでここでたわんでしまっていたのです。

  マッチプレートに搭載した状態で、VC200Lの上部に軽く力を入れて左右にグイッとやってみてください。
 動きますよね、、、、、;;  こんなヤワではたわんでもしかたありません。
 他の筒では鏡筒バンドでガンガンにしめつけられているのもあって、このようなことはありませんでした。

 さすがにこんな長いレールをアリミゾ1点で支えるのは無理があるでしょう。
 そこでステージ1です。 1点でダメなら2点でつかんでやれば頑丈になるはず!
 当HPではおなじみの(そうか!?笑)「ダブルアリミゾ」の出番です。
 
 マッチプレートに、ビクセンのプレートホルダーSX(アリガタ金具)が2個直列につくように電気ドリルで穴をあけ、
 ハンドタップでM8のネジを切っていきます。 普通のご家庭にボール盤などないでしょうから、電気ドリルで上等です。
 器用にやればそこそこまっすく穴は空きます。 ちょっとくらい斜めだってOKOK!! 要は止まればいいんです。
 ただ、2個のアリガタ金具はきっちり直列にならなくちゃいけませんからしっかりケガいてセンターポンチを打って
 穴あけしてくださいね。

 
 ダブルアリミゾはこんな感じ。 いかにも「掴みます!」という感じで頼もしいです。
 実際これはかなり頼もしいヤツです。

 
 この状態で左右に力をいれても、前の状態とは比較にならないほど固くなっています。
 これは安価な割に効果絶大なコスいワザだと思っています。
 レデューサ付きの状態ならば銀塩で30分以上、デジタルでも15分のガイドはキマります。
 ですが、レデューサを外すと、向きによっては失敗がまだ収まりません。
  すでにVC200Lのアリミゾが横向きの力に弱いという傾向を知っていますから、そのつもりで
 観察すると、たしかに左右に力がかかりそうな方向で撮影している時にカギって流れます。
 前後方向に力の軸線が載っている場合にはダブルアリミゾでは問題なくなりました。
 やっぱり、、、、。

 もしレデューサ付きで済ますならばこのステージ1で楽しめます。
 ただしこれでもしばらくガイドさせて応力が抜けてから撮影開始してください。
 最初のコマは流れやすいです。

 やっぱりVC200Lの威力を存分に楽しむならレデューサを逃げの道具として使うのではなく、
 1800mmでガッチリ拡大してトライしたいものです。 こうなるともう標準のアリガタレールでは
 強度が絶対的に不足です。 いよいよステージ2アレの出番となります。

 

 誠報社 強化鏡筒バンド。

 これを使うとなぜだか負けた気分になるのですが、卑怯な私は以前に買って自宅在庫してました。
 負けました。(苦笑) このバンドも当時「高っいなぁ!!」と思ったものですが、今となっては
 安い投資に思えます。 鋳物屋さんが閉店してしまったおかげで、この強化バンドも生産中止になり
 今ではタカハシのε180用の、さらに倍くらいのお値段のする鏡筒バンドを買うしかなくなりました;;

  標準のアリレールを取り外し、
 強化鏡筒バンドにしたとたん、笑えるほどガイドが決まるようになりました。
 今までの苦労はなんだったんだ、、、 VC200Lのガイド失敗の元凶は己の足元にありました。
 たのむからビクセンさん、、貧弱なアリガタレールは止めてください;; 昔のセレストロンについてた
 幅の広いゴツいレールか、2点止めの鏡筒バンド復活させてください!!

  VC200Lでのガイドにトドメを刺したのは、とっても地味〜な存在、鏡筒バンドでした。
 地味ゆえにお金を掛けたくないようなアイテムですが、鏡筒バンドはとっても大切です。

●灯台元暗し、、、

  直接VC200Lとは関係ありませんが、何度何をやってもうまく行かず、手はつくしたのにそれまでうまくいっていたガイドが
 全く決まらなくなったことがあります。 3回ほど無駄足になりました。 原因は足元でした。
 三脚自体にガタが出てしまい、ゆするとカクカクするのです。 これではいくらバックラッシュをつめても、極軸を合わせても
 まったく無意味です。  そういえば「このごろやけに極軸がズレるなあ、、」なんてことが続いていました。

  数コマ毎に極軸がズレている、、なんて方、沈み込みばかり私は疑っていたのですが、三脚が盲点かもしれません。
 特にニューアトラクス用のジュラポール三脚DP95をお使いの方、疑ってみてください。
 頑丈で大変いい三脚なのですがゆるみだけはよろしくありません。
 DP95三脚のガタについてはコチラをご覧ください。


●最後の押さえはガイド鏡

 ステージ2でほぼ手懐けました。 まだちょっとガイドが粗い感じがしましたので、こんどは
 ガイド鏡の焦点距離を上げました。 Fが大きいガイド鏡ですと暗くなりますが、星像が
 小さくなり精密がガイドができるような感触をもっていましたので、焦点距離が1200mmも
 ある割には軽量な、ビクセンのMC90Lをストックヤードから引っ張り出してきて、
 ガイド鏡に仕立てました。

  

  結果はまずまず。 まだ少々甘いですが、AGA-1でやれる範囲としては
  かなり頑張ったと思います。  このシステムでの作例もアップしておきました。
  まさか普通のデジ一眼とAGA-1でこんな楽しみ方ができるとは思っていませんでしたが
  これならいろいろ小さいターゲットを写真を通して見る楽しみも増えそうです。

  VC200L使いのビクセンファンの皆様、こんな情報でもお役に立ちましたでしょうか、、、
  本当は素性のいい筒なのに、アリレールで損をしている勿体無い鏡筒です。
  売り飛ばさないで可愛がってやってくださいね^^;


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